『みどりの山』
ー最近はよく母のことを思いだす。
母も私を産まなければ足腰が弱くなる前にもっと大好きな山に登れただろう。
妊婦たちの暮らす代理母父滞在施設では今日もレクリエーションの歌が聞こえる。
「あんなところに山なんてあったっけ?」
ある日、とつぜん山があらわれた
すすけた窓から見える山は日に日に大きくなる。山はそのうち何もかも飲み込んでしまいそうだ。
大きな山には木や葉が茂り、地面に触れると温かい。
石を投げたらキューンと何かの鳴く声がした。ー
あらすじ
限られた裕福な人類はAIロボットと火星で暮らすようになった時代。
地球では科学技術を用いて男性も体内で赤ん坊を育てられるようになり、様々な理由から一部の老若男女は"代理母"、"代理父"を職業としていた。
小さな代理母父滞在施設"ミルクホーム青井クリニック"通称"母の家"
妊婦たちの身の回りの世話や施設の運営補佐を勤めるケアテイカーの中野あすこ。
取材のため施設を訪れるフリージャーナリストの高原。
中野の妹を名乗る女からの電話。
窓の外には段々と大きくなる山。
Pityman的、SF妊婦群像劇。
三鷹市芸術文化センター星のホール
2020年10月2日(金)〜11日(日)
出演
阿波屋鮎美
北村美岬
黒木龍世
小林涼太(ピストンズ)
齋藤亘
藤井治香(le 9 juin)
藤田りんご(Pityman)
村田正純
吉岡あきこ
四柳智惟
スタッフ
脚本・演出 山下由(Pityman)
演出助手 るい乃あゆ
舞台監督 松井朝香
照明 千田実(CHIDA OFFICE)
音響 ナガセナイフ(音ノ屋)
美術 濱崎賢二
劇中歌 小栗剛(キコ/qui-co.)
ドラマターグ 池内風(かわいいコンビニ店員飯田さん)
宣伝ビジュアル デザイン太陽と雲
イラスト 鈴木愛美
写真撮影 大口葉
映像撮影 植田雄太
制作協力 大森晴香
協力:
かわいいコンビニ店員飯田さん
ピストンズ
le 9 juin
キコ(qui-co.)
石井光三オフィス
エニープロダクション
ECHOES
CHIDA OFFICE
株式会社 音ノ屋
六尺堂
主催
(公財)三鷹市スポーツと文化財団